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まずは悔い改めから

2020年の夏季五輪開催都市として東京が選ばれました。子供たちに夢を与えられるという点では、非常に喜ばしいことだと思います。みんなで盛り上げていきましょう。

さて、開催都市として東京が選ばれた理由の一つに、豊富な資金がありました。巨額ではありますが、捻出可能ではあるでしょう。ただ私が心配しているのは、東日本大震災の被災者たちを財政的に支えつつ、それが可能なのかということです。それともう一つは、政財官界の構造的問題を解決しながらオリンピックの準備ができるのかということです。政財官の癒着が隠蔽体質の原因ですし、そのことが震災後に東電の問題などでより鮮明になりました。最近は、検察や警察の汚職まで深刻化しています。

ウラル国立大学のゲンナジ・ブルブリス教授は、「原発のような巨大なシシテムが事故を起こす時は、必ず国家や社会の構造の不具合もパラレルに起こっている。」と述べています。原発問題がなかなか解決しない理由の一つに政財官界の腐敗と隠蔽体質があるのは間違いありません。これを綱紀粛正せずにオリンピックの準備に突入したら、原発問題を犯したのと同じような面子が、同じような失敗をしかねません。これだけは御免蒙りたい。

いろいろイベントをやって活気付くにはいいことですが、構造改革という国家の悔い改めがなされない状態でイベントばかりやったところで、国はますます疲弊するだけです。ですから、素晴らしいオリンピックにするためにも、安倍首相に国家的大手術を敢行して、腐敗や汚職といった悪性腫瘍を取り除いてもらいたい。その上で、国民が一丸となってオリンピックの準備に励めばいいと思う。

被災地の復興もオリンピックの準備の一環です。絶望的状況から立ち上がる姿が世界中にどれ程の勇気を与えるでしょうか。これは外せません。これをはずしたら世界中から自国民を犠牲にしてまでイベントにこだわる道楽国家との誹りを免れないでしょう。

やはり、国も私たち一人一人も悔い改めて再スタートを切る必要がありそうです。今日は最後にイエスの12弟子の一人であったヨハネの言葉を見てみましょう。

「もし、罪はないと言うなら、私たちは自分を欺いており、真理は私たちのうちにありません。もし、私たちが自分の罪を言い表わすなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、すべての悪から私たちをきよめてくださいます。」(第一ヨハネ1:8-9)
by heianchurch | 2013-09-10 22:53